トランスが生み出すアナログの利点
電源不要のパッシブDI

トランス特有の深みや太さのある音質

十分な周波数レンジを持ち、楽器のレスポンスに忠実なトランスを採用
トランスの影響をより濃くする為の”MELLOWスイッチ”を装備

高い耐久性とポータビリティ

高耐久・高信頼のAmphenol / Neutrikコネクタを採用
軽量・コンパクトなケースデザイン

基本スペックの高い設計

ローノイズ・低損失ゲイン・高いヘッドルーム
THRU OUTやGROUND LIFTの他、様々な接続に対応するコネクタを装備

シンプルで無駄の無いサウンドシステムの構築に

アクティブ出力のベース、プリアンプ内蔵のエレアコ、エフェクター/プリアンプの出力に適したシンプルなDIです

アクティブ出力の楽器やプリアンプとの相性に特化させた低損失仕様

DI用のトランスは入力インピーダンスが低く、一般的なジャズベースやプレシジョンベース等、
パッシブピックアップの楽器と相性が良くありません(音質劣化が激しい)。
多くのパッシブDIはパッシブピックアップにも対応させる為、音量レベルを犠牲にして入力インピーダンスを上げますが、
それでも信号劣化は明らかです。
そして、犠牲となる音量は-20dB程度にもなり、これは大きな損失です。
その結果、ミキサー(プリアンプ)のゲインを上げることで低下した音量を元に戻す作業が必要であり、その分ノイズも増加してしまいます。
これらは音の濁りの原因ともなります。
これらのことから、パッシブDIをパッシブピックアップの楽器で使用する現場はないと言って良い状況です。

Passive Power D.I.は、無理にパッシブピックアップに対応させることをやめ、アクティブ信号に特化した設計を行いました。
損失は適度なPADとしても働く-8dB程度に設定し、出力する機材の負担が少なくトータルノイズも極めて少ない仕様となっています。

プロのエンジニアが使いこなすパッシブDIの利点

パッシブDIは、古くからPAシステムで採用されてきた、電源を必要としない画期的なDIです。
接続する機器を選んだり、出力ゲインが低下する事から使いこなす為には少しの知識を必要としますが、心臓部に使われる”トランス”にはアナログライクなサウンドの魅力があり、プロのエンジニアが選択する理由となっています。

信号変換はトランスのみで行う為、物理的にアクティブノイズが存在せず、非常にローノイズです。

無電源動作の為、電源電圧の制限を受けることがなく、高いヘッドルーム(許容入力)が確保出来ます。18V動作のアクティブベース等、高出力の信号をそのまま入力してもクリップ(歪み)が起こりません。

よりプロフェッショナルな使い方をする為のオプション機能

Passive Power D.I.はトランスの特性を活かした様々な使い方が可能です。

ライン録音した音源をアンプでリレックする為のリアンプ機能。

ライントランスとして信号のアイソレートを行ったり、-8dBの特性を活用して
出力の大きすぎるアクティブベースに対するアッテネーターとしても使用できます。


Passive power D.i.

Passive power d.i.stereo
PHONE INPUT1 (DI)2
BALANCED INPUT1 (Re:REC)none
THRU OUT1 (DI)2
BALANCED OUTPUT1 (DI)2
PHONE OUTPUT1 (Re:REC)none

New Old D.I.⁺

New Old D.I.⁺ ST
INPUT12
THRU OUT12
BUFFERED OUTPUTnone
BALANCED OUTPUT12
電源9V battery
9~18VDC supply
Phantom power
9~18VDC supply
Phantom power

New old – d.i.⁺

passive power d.i.

single input preamp d.i.
INPUTHI IMPEDANCELOW IMPEDANCEHI IMPEDANCE
THRU OUT
BALANCED OUT
OUTPUT (BUFFERED)
GROUND LIFT SWITCH
MELLOW SWITCH
PAD SWITCH
PHASE SWITCH
VOLUME
BRILLIANCE
電源9V battery
9~18VDC supply
Phantom power
none9V battery
9~18VDC supply
Phantom power

Artist’s Voice

DIボックス・・・ライヴハウスには必須のアイテムですが、意外と「単に、PAへつなぐもの」程度の認識しかないミュージシャンが多いかもしれません。が、ギターへつなぐケーブル同様、実は、最も出音の質を左右する重要な器材なんですよね。決して軽く見てはいけません。
僕は、器材に関して”フェチ”なところがあって(笑)、エフェクターに限らず、DIも何台か所有していますが、どれも一長一短で「これ」というのにめぐり逢っていませんでした。そこで、プリアンプ諸々でお世話になっているTRIALの高早氏に「小さくて、しかもステレオで、しかもパッシブで、しかもええ音で!」と勝手なお願いをして制作していただき、更に改良を加えたタイプが、今回、一般販売されることになった【Passive Power D.I. ST】です。
僕にとって「ええDI」とは、音質的に過不足なく、しかも素直でしっかりとした音(信号)を再現(PAに送る)できるもの、です。そして、可能な限り低ノイズなもの。あとは、そこから得る「安心感、信頼感」ですね。それらを兼ね備えたのが【Passive Power D.I. ST】そのものなんです。プラス、高早氏の「ミュージシャン目線(耳線?)」も確実に反映されていますので、一石二鳥。
ぜひ、僕同様に「音の入口から出口までは自分の責任」という考え方を持っていただき、出口用として、このDIを手にして欲しいと思います。きっと、お値段以上の投資となるはずです。
Happy playing!

―住出勝則(Masa Sumide)

Builder’s Voice

Passive Power D.I. はソロアコースティックギターの名手”住出勝則”さんからのリクエスで開発がスタートしました。
素晴らしい演奏力と楽曲、そしてわずかな”差”も感じ取る”耳”をお持ちの住出さんに、気持ち良く弾いて頂きたい一心で【Passive Power D.I. ST】を完成させました。
【Passive Power D.I. mono】にはベーシストに特化した機能を追加しています。
シンプルで音がいい。無電源で動くこの不思議な魅力が詰まったパッシブDIを、いろんな場所に連れて行ってください。
―高早真憲(Masanori Takahaya)


Controls:
MELLOW
GROUND LIFT

Jack:
PHONE IN
XLR IN
THRU OUT
XLR OUT
PHONE OUT

Power:

Current Draw:
0mA

Dimensions:
104mm(W) x 75mm(D) x 31mm(H) 

Weight: 233g

Price: open